【まぼろし探偵 01】主題歌BGM フルコーラス版 1959/04 PHANTOM DETECTIVE : Theme by Urato Watanabe
Amatsu Miyagoto Amatsu Miyagoto
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 Published On Sep 19, 2024

00:01  富士家の家族(父・警部「登」母「松子」長男「進」妹「典子」)
00:27 主題歌BGM フルコーラス版
02:55  富士 進と吉野さくら 電話連絡(BGM追加編集)

 主題歌「まぼろし探偵」
  作詞:照井範夫
  補作:山本流行
  作曲:渡辺浦人
  歌唱:岩瀬 寛、上高田少年合唱団


【渡邊浦人】
 1909年03月02日 - 1994年10月18日
 日本のクラシック音楽の作曲家。

 山本直忠の子息「山本直純」に対して徹底した早期英才教育を施した。
 「まぼろし探偵(テレビ)」、
 「赤胴鈴之助(映画)」、
 「おそ松くん(アニメ)」など、映画やテレビの音楽も手掛ける。

 長男は作曲家の「渡辺岳夫」で、
 テレビアニメ「巨人の星」の主題歌などに携わっていた。
 岳夫は浦人が死去するより前に亡くなっている。


【作品としての「まぼろし探偵」】
 この動画を作るまで知っていたのは、
 小さい頃に見たメンコの絵柄と大人になって聴いた主題歌だけであり、
 そもそも私は生まれていなかった。

 今回動画編集のため、第10話まで見たが素晴らしい作品であった。
 カメラワークもBGMも控え目で、ストーリーに集中できる。
 おそらく無声映画の時代劇の流れを汲む作り方で、
 シーンの切り替えがスムーズで丁寧に作ってあると感じた。

 例えば、主人公が電話を取る時に、
 電話を取るまでは全体を撮影し、話す時には寄りで撮影する。
 この一連の動きがスムーズなのである。

 ヘタな撮影だと、全体から寄りに切り替わった時、
 主人公の視線、電話機の角度、握り方、照明などが変わっていて、
 「ああこれは別々に撮影したものをつなげてあるな」と違和感を持つ。

 そういう意味では、各シーンを別々に演じて繋げてあるよりも、
 一連の芝居を複数のカメラで撮影したように編集した方が自然で、
 この作品からスタッフの技術と経験と熱意が伝わってくる。

 特に父・警部役の天草四郎(第10話まで)は、当チャンネルでは
 「エイトマン」の田中善右衛門課長、
 「流星人間ゾーン」の防人雷太 / ゾーングレート、
 としても取り上げているので、この作品に一層の親近感を持つようになった。

 特撮:矢島信男(ノンクレジット)
 まぼろし号デザイン:成田亨(ノンクレジット)
 などの人々もすでに働いていた事に驚く。


【Opの分類】
 オープニングは第04話と第08話が同じであり、DVD用に並べ替えられたようだ。
 「同じオープニングは続く」という前提で並べ替えると、Wikiの並び方になる。
 Wikiが当時の放映順であると思われる。

 第01話Op まぼろし号発進 ボーカル1番3番 ナレーション
 第02話Op なし
 第03話Op         ボーカル2番3番
 第04話Op まぼろし号発進 ボーカル1番3番 ナレーション
 第05話Op まぼろし号走行 BGMのみ2コーラス
 第06話Op まぼろし号走行 BGMのみ2コーラス
 第07話Op なし
※第08話Op まぼろし号発進 BGMのみ2コーラス Ed フルコーラス
 (作中で主題歌BGMが使用される)
※第09話Op 探偵装備シーン BGMのみ2コーラス
※第10話Op 探偵装備シーン BGMのみ2コーラス


【フルコーラスBGMの制作】
 歌詞テロップの映像は、第08話のエンディングである。
 このエンディングのフルボーカル版に合わせて、
 第09話・第10話のBGM速度を 98.2 に遅くした。


 この遅くした第09話のBGM音源をベースにして、曲の全体を構成した。

 1番前奏1番旋律 そのまま使用
 1番2番間の間奏 そのまま使用
 2番の旋律 1番から複製
 3番の前奏 1番から複製
 3番の旋律と終奏 そのまま使用(最後はリバーヴ加工)

 このベースとなるBGM音源は、
 終奏部分に音抜けがあり、その部分を第10話の音源で塞いだ。


【第01話~第10話のBGM】
 全ての曲がオリジナルではなく、クラシックの引用もあるようだ。
 例えば第01話では、
 ホルスト「火星」、レスピーギ「ローマの松」が使用されている。

 基本的に弦楽器の入った曲はクラシック的で、
 心理描写や雰囲気を演出すると言うより、
 場面を盛り上げる「お囃子」のように使用されている。

 チャプリンやキートンなど、無声映画時代の音楽の系列であり、
 BGMの進化という意味では、
 やはりアニメが劇的に貢献しているのではないだろうか。


【映像について】
 例によってシーンの繋ぎ目の上下には劣化ノイズが入るため、
 切り替わりの前後を少しずつトリミングして再編集した。

 この作品は、映像と音声が気になるくらいにズレているので、
 口の動きと音声がシンクロするように再編集している。

 当然だが作品の声は、後からアテている。
 そのため口の動きとアテた声とが違う事は、よく起こる事であった。

 例えば「進とさくらの電話シーン」では、進が、
 「まぼろし探偵と昔からの知り合いだって?」とアテているが、
 口の動きを見ると、
 「まぼろし探偵と昔からの知り合いだったって?」と動いている。

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