狂言「朝比奈」和泉元聖 和泉淳子 ほか(和泉会別会より)
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 Published On Nov 12, 2021

大曲・狂言「朝比奈」を一部カットでご覧いただけます!

✳︎✳︎✳︎あらすじ✳︎✳︎✳︎
鎌倉時代、仏教が台頭してきた頃のお話し。
みんな仏教に帰依して極楽へ行ってしまうので、地獄はたいへんな飢饉です。
閻魔大王みずから六道の辻に出て、罪人を地獄へ落とそうと待ち構えます。

そこへ死出の旅路についた力自慢の武将・朝比奈三郎があらわれます。
閻魔大王が秘術を尽くして責めるものの、心身ともに堅固であった朝比奈はびくともしません。

普通の罪人ならとっくに落ちているはず…と訝る閻魔大王。
朝比奈と聞いて責め落とすのをやめて、本物の朝比奈ならば、和田合戦(1213年に起きた和田義盛の戦、和田氏と北条氏の合戦)の様子を語って聞かせよと言います。
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実在の武将と閻魔大王の力比べという、夢の膨らむ設定でありながら

重厚な謡や囃子、語りは見応えたっぷり。

真剣かつ格式を感じさせる上演要素の中に、地獄が飢饉であるとか、偉いはずの閻魔大王が自ら罪人を責め落としに来た上に、相手が朝比奈三郎とはいえコロコロとやられてしまうユーモラスさは、狂言らしい笑いを誘ってくれます。 
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令和3年7月19日(月)
和泉会別会〜和泉流十九世宗家和泉元秀 二十七回忌追善〜 より

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